研究内容
低酸素ストレスによるβ細胞障害機構
膵β細胞はインスリン分泌時に、大量の酸素を消費するため容易に低酸素状態に陥ることを明らかにし(JBC 2011)、さらに低酸素によってβ細胞機能に重要な種々の遺伝子の発現が低下することを見出しました(PLOSONE 2014, JBC 2017)。低酸素は細胞機能を障害するため、悪循環から代謝の恒常性は破綻してしまいます。我々は肥満が糖尿病を悪化させる原因の一つにこのようなメカニズムが働いているのではないのかと考え、膵β細胞の低酸素ストレスを中心に研究を進めています。
